スカブラを目指せ!|IT・クラウド革命時代の働き方

会社員にとっても、かなり厳しい時代になると思いますが、私が考える、これからの働き方について、書いていきたいと思います。

まず、現状として、世の中がどう動いていっているのか?を知る必要があります。

現在、IT化とクラウド化(グローバル化)というものが、急速に世の中を変えつつあります。

★IT化=人がやることを、コンピューターがやるようになっている。

例えば、巨大3Dプリンターが、一軒家を20時間で建てるようになるそうです。

ゼネラル・エレクトリック社はジェット機のパーツを3Dプリンティングで作りはじめており、個人レベルだけではなく工業的なレベルでも3Dプリントの技術が用いられています。そして、巨大な3Dプリンタを使って、230平方メートルの家を20時間で建ててしまうというのが「Contour Crafting」というプロジェクトです。
*巨大な3Dプリンタを使い一軒家を20時間で建ててしまう「Contour Crafting」参照

こうなると、多くの大工さんは、職を失いますね。

他にも、現代ビジネスが2020年になくなる仕事として、いろいろな職業を挙げています。
*知ってましたか これが2020年のニッポンだ - わずか7年後、この国はこんなに変わる あなたの会社は消えているかもしれない「生き残る会社」と「なくなる仕事」教えます

このように、コンピューターがやれる、コンピューターのほうが人間がやるより優れている仕事は、どんどんなくなっていきます。それに代わって、新しい仕事も、増えていきます。

米デューク大学の研究者であるキャシー・デビッドソン氏は、「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」と語っています。

つまり、仕事はどんどん変化をしていっており、一つの資格やスキルだけでは、一生食べていくのは難しいと考えられます。

★クラウド化に伴うグローバル化=先進国の優位性が、小さくなる。

まぁ、これもIT化と言ってもいいのかもしれませんが、クラウド化に伴うグローバル化により、世界はもっと均一化していきます。「均一化」は、キーワードです。

例えば、ハーバードやMIT、スタンフォード大学の授業が、オンラインで無料提供されはじめています。これから、世界の英知はすべてクラウドに集まり、貧しい若者でも、インターネットと「やる気」さえあれば、世界トップレベルの知識を持つことができます。

正社員になれば、誰でも月収20万円もらえる日本の労働市場は異常であり、このまま保たれる保証はありません。今は、政府の規制で(外国人が日本で働くことを認めない)、なんとかこの異常さを保っていますが、間違いなく、調整に入ります。
なぜなら、日本で外国人が働けないなら、日本の企業が外に出るだけなので、海外で外国人が雇われます。現に、ユニクロは、新卒正社員の約8割が外国人です。

中国やインド、東南アジアのハングリーな若者たちは、月収2000ドル(20万円)という労働条件を、本気で狙っているので、世界中で労働市場の争奪戦がはじまっています。これは、まさに下剋上であり、革命です。

このように、急速に変わる世の中で、今までと同じように、「なるべく安定した会社に入って、周りの人と同じように、真面目にコツコツ仕事をする」というスタイルが、どこまで通用していくでしょうか?

このような時代に、10年後も、他の人から必要とされる、引く手あまたな存在になるには、どうしたらいいでしょうか?

ここで一つのキーワードが重要になります。上記のクラウド化の話で出た「均一化」です。

今、日本で多くの企業が苦しんでいる理由が、均一化(コモディティー化)です。今まで、日本製品は、高性能・高機能で世界市場を席巻してきました。しかし、日本製品と同じような製品が、中国や韓国でつくられるようになり、人件費の安さを武器に、安い価格で売られるようになりました。こうなると、「そんなに高性能なものはいらない」という一般的な人が、だったら安いものを買おうということなり、価格の下落が起きました。これが、デフレの要因です。

日本人は、高性能・高機能という付加価値の付け方は上手なのでが、デザインとか稀少性、社会貢献などの付加価値の付け方が不得手です。この辺は、欧米人が得意なので、日本経済は大きな曲がり角を迎えています。

もう普通の高性能・高機能では、売れないのです。

これは、人材についても言えると思います。普通の高性能・高機能の人材は、均一化(コモディティー化)しており、それだけでは引く手あまたの人材にはなれません。

では、どうすればいいのか?

均一化(コモディティー化)時代に必要な方法(マーケティング)は、「共感」してもらうことです。

これだけいい商品やサービスが世の中にあふれていると、お客さまが商品を買う理由は、その商品やサービスに「共感」しているかどうか、ということが重要になります。

天才マーケッターである秋元康大先生は、それを早くから知っていた方です。

AKB48の活躍は、これからの新しいマーケティング時代の到来を告げるものと言っていいと思います。彼女たちは、普通の子より飛び抜けて可愛かったり、飛び抜けて歌がうまかったりするわけではありません。あえて、不完全な子を選び、ファンと一緒に成長させようと考えたのです。

『会いに行けるアイドル』というコンセプトも、今までの芸能界と、まったく反対のコンセプトです。今まで、芸能人と会えるかどうかは、芸能人に主導権があったのです。しかし、AKBは、ファンに主導権をつくったのです。「会いに行ってやるかと」。

そうしているうちに、ファンはやっぱり「自分が育てていく意識」が出てきますよね。さらに、選挙によって曲を歌う人を決めたりする非常識なことを行い、ファンは「もしかしたら、俺が本気で応援したら、あの子が歌えるかも」と思い、自分の推しメン(一推しメンバー)を応援してしまうのです。

また、AKBは今までテレビの裏側で行われていたアイドルのリアルな失敗や葛藤、苦悩などもさらけだし、どんなこともネタ(ユーモア)に変えていったのです。所属アイドルのスキャンダルすらも、あえて公開することで、多くの「共感」を集めていきました。今までタブーとされてきたことを、どんどんぶち破る非常識さとユーモアが、多くの共感=ファン獲得につながりました。

秋元さんは、とんねるずやおニャン子クラブでも、この手法を使って結果を出していたので、なんとなく、これでいけるという自信があったのだと思います。それが、時代(秋葉原)とドンピシャにはまり、AKB48は、社会現象になるほどのメガヒットとなったのです。

また、最近、元ライブドア社長の堀江貴文さんが、「ゼロ—なにもない自分に小さなイチを足していく」という本を出版し、これが爆発的にヒットしています。

超高性能・高機能だった堀江さんは、「共感される」ということを、まったく意識されていない方でした。いい商品やいいサービスをつくっていれば、必ず人はわかってくれると考え、「あえて、共感されるようなことはしない」という、職人肌のとてもピュアでまっすぐな方という印象が、私にはありました。このような発想は、多くの日本人が持っており、これがある意味、異常なほどの高性能・高機能をつくりあげた日本の土台と言えると思います。

しかし、堀江さんは気がつきました。高性能・高機能=「結論」だけでは理解してもらえない。

きっと、この本をつくるにあたっては、優秀なマーケッターがつき、企画の段階から、相当練られていると思います。マーケティングに関しても、徹底的に「共感」を生むための仕掛けをしているんでしょう。

実際に、TwitterやFacebookを見ていると、「今まで堀江さんって、お金だけに興味がある人だと思っていました。けど、堀江さんも努力の人で、苦労して成功したんですね。はじめて共感しました」というような声がたくさん上っています。

たぶん、堀江さんをちゃんと知っている人は、「そりゃ、そうだろ。そんなのいまさら?」と思うかも知れませんが、人や商品の魅力って、ちゃんと伝えないと、伝わらないんですね。

マスコミのミスリードもあり、堀江さんは、だいぶ勘違いされてきたんだと思います。

元々超高性能・高機能だった堀江さんが、人から「共感」されるようになったら、これはもう無敵です。この本は、100万部いくかもしれませんね。

このように、商品やサービスが世の中にあふれた現代は、「共感」されることがともて重要になります。

AKB48や堀江さんの話題を出したのは、みんなこのような人を目指さないといけない、ということです。つまり、会社員だろうが経営者だろうが、「共感」されて、熱烈なファンをつくらないと、生き残れないのです。

ここで、この記事のタイトルにもある「スカブラ」を説明したいと思います。

スカブラ

「スカブラ」とは何者か?

昔、筑豊(福岡県の内陸部地方)で石炭を掘り出す炭鉱が盛んだった頃の話です。

10人の炭鉱夫が3勤務交代制で、石炭を掘っていました。勤務が終わると、炭鉱夫たちは、トロッコに乗って暗い闇(炭鉱)から外に出てくるのですが、その中に、汗はかいていないし、服もあまり汚れていない男が1人だけいます。そして、何かを話しながら、ニコニコと笑っているのです。

この男こそ、「スカブラ」です。

スカブラは石炭を掘りません。まかり間違えば命さえ落としかねない暗闇の炭鉱の中で必死に働き、心身ともにクタクタで、顔や服もドロドロの炭鉱夫の中にいて、スカブラはエッチな話や、おもしろい話をしたり、お茶を出したり、現在の時刻を報告(炭鉱夫は暗闇で時計が見られない)していました。これがスカブラの仕事です。

他の炭鉱夫は、スカブラに「お前も働け!」と言うことはなく、スカブラの話に笑い、スカブラが告げる時刻を確認しながら、暗闇の中で必死に作業をしていたのです。

スカブラが休みの日は、どうなるでしょうか?

作業効率が大きく下がったそうです。今まで同じ時間でやれていた仕事が、全然できなくなってしまったのです。

炭鉱夫たちは、「スカブラがいないと、労働時間が2倍にも3倍にも感じる」と、口にしたそうです。そして、炭鉱夫たちは、些細なことでケンカをしたそうです。

スカブラは、けっして石炭を掘る仕事が嫌いだったわけではないと思います。あの地の底の暗くて狭い職場で、笑いの力がどれほど大切かを知っていたのです。

だから、自分はあえて石炭を掘らず、スカブラという役割を担っていたのではないでしょうか?

つまり、スカブラはあえて「真面目に働かない」働き方をしていたのです。

こんなエピソードがあります。炭坑で事故が起き、その中で働いている人全員が、炭坑の奥に閉じ込められてしまいました。

このときに、一番働いたのが、スカブラでした。

スカブラは、一度も休むことなく、大きな岩を叩き割り、それらを押しのけていきました。そして、救援隊を指示し、会社の偉い人までも怒鳴りつけて、作業をさせたのです。

このように、スカブラは非常事態になると、人が変わったようにスイッチが入り、大活躍するのだそうです。

つまり、スカブラは、あえて自分は作業をせず、炭鉱夫を楽しませることによって、仕事の効率化、安全化に寄与していました。

スカブラとは、会社の潤滑油であり、全体の生産性をあげることに、ものすごく貢献していた人なのです。

だからこそ、まったく仕事をしないスカブラでも、嫌がる者はほとんどいませんでした。それどころか、みんなから、愛されていたのです。

スカブラは、極端な例かもしれませんが、「周りの人と同じように、真面目にコツコツ仕事をする」というスタイルだけが、正解ではないですし、周りに共感してもらい、ファンをつくるという観点からいうと、もっと面白い働き方があっていいのだと思います。

かなり長くなってしまいましたので、また次回、「働き方」については、書きたいと思います。

そして!!

年末に、「働き方」についてのセミナーをやります。

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是非、ご参加ください。

また、カンボジアで「働く意味」を考えるKAERUスクールもやっています。

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@今日もありがとうございましたm(__)m
 

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