マーケティングとは自分の居場所をつくること

私は、マーケティングの仕事をしています。

では、マーケティングとは何か?

端的に言えば、「新しい市場を創造すること」です。

もっとわかりやすく言えば、自分の居場所や、商品やサービスの居場所をつくること、と言ってもいいかもしれません。

思い出してください、小学生のときに、必ず目立つ人間っていましたよね?

頭がいい子、先生のモノマネがうまい子、足が速い子、電車のことがめっちゃ詳しい子、エロビデオをたくさん持っている子、全部のドラマを見てるんじゃねぇの?というくらいドラマに詳しい子、歌がうまい子、ドラクエを発売3日後にクリアしちゃう子などなど、いろいろな個性で目立つ子がいました。

私にとっては、これはマーケティングです。

目立つということは稀少性があるということであり、仕事や商品というのは、稀少性があるから、多くの人から注文が入るのです。

マーケティングは、けっして難しいことではなく、周りの「こと」に気づく人なら、誰でもできるのです。だって、小学生でも、できるんですから。

大学でマーケティングや経営学を学ばなくても、普段の生活に、いくつものヒントが落ちまくっています。

このマーケッターとしての「気づき」がある人は、どんな時代になっても食べていけるし、逆に、この気づきがない人は、どんな資格を取ろうとも、独立して食べていくことは、なかなか難しいと思います。

これからの時代、マーケティングは、会社員の方にも、とても重要になります。

自分の居場所をつくる=自分が必要とされる、ということですから。

マーケティングがうまい人は、普段から、自分や他人の「不満」や「願望」と、自分が「面白い」と思ったことをネタとしてストックしています。

「不満」や「願望」は社会のニーズです。ニーズがなければ、ビジネスになりません。

「面白い」と思うことは、あなたの個性です。個性は差別化の土台になります。個性の上にない差別化は、すぐにマネされて長続きしません。

人には、誰しも個性があり、その個性を土台に差別化すれば、ビジネスになる可能性が飛躍的に上がります。

あとは、その差別化=稀少性をアピールし、トライアル&エラーさえ行っていけば、必ず「食べていけるぐらい」にはなります。

一点注意しなければいけないことがあるのですが、それは、どれくらい成功するかは運=運命であり、自分でコントロールするのは難しいということです。

とてつもなく努力しても、まーまーな結果しか出せない人がたくさんいる中で、それほど努力していないのに、スターになってしまう人もいます。

もう、それは運命であり、自分ではコントロールできません。

でも、自分が「面白い」と感じることで食べていけるなら、それはかなり楽しい人生になると思います。

60歳過ぎてから、スターになる人もいますし。

継続は、ときに奇跡を起こすんです。

 

まとめますと、

マーケティングとは、自分の居場所や、商品やサービスの居場所をつくること。

居場所をつくるには、自分の(商品の)個性を生かして、目立つこと。

目立つためには、人がやっていないことをやる、ということです。

マーケティングのことを、マーケティングリサーチと混同している人が多いのですが、両者はまったくの別物です。

マーケティングリサーチをしてわかるのは、他人の成功例です。それをやっても、きっとあなたはうまくいきません。

なぜなら、あなたの個性を土台にしていないから。

マーケティングで最も大切なことは、「自分を信じる」ということです。自分の感性を信じるってことです。

しょせん、何がヒットするとか、何がみんなにウケるとか、わからないんですよ。

大企業は、マーケティングリサーチして、大衆の中間的なサービスを考えます。なのでこれは差別化されてなく、わかりにくい商品になります。だから、大量の広告を流し、なんとか売ろうとします。

しかし、小さな個人や会社は、大量の広告を流すことができません。

だから、大切なことは、「まだ他人がやっていない」、あなたが「面白い」と思うことで勝負するんです。

人が同じようにそれを「面白い」と思うかわかりませんが、あなたが面白いと思ったんですから、たぶん、あなたに似たような人は、面白いと思うでしょう。こういう商品が、ヒットします。ときには、ホームランにもなります。

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「大きな夢や目標を持て!」のデメリット。成功法則なんて存在しない

本田圭佑選手がセリアAのACミランに移籍し、2戦目で初ゴールを決めました。

本当に、素晴らしいですね。感動です!!

本田選手がACミランに移籍が決定したとき、本田選手が小学校の卒業文集で書いた作文が話題になりました。

「ぼくは大人になったら、世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる。世界一になるには、世界一練習しないとダメだ。だから、今、ぼくはガンバッている。今はヘタだけれどガンバッて必ず世界一になる。そして、世界一になったら、大金持ちになって親孝行する。

Wカップで有名になって、ぼくは外国から呼ばれてヨーロッパのセリエAに入団します。そしてレギュラーになって10番で活躍します。一年間の給料は40億円はほしいです」

同じように、イチロー選手が小学生のときに書いた作文もまた、よく話題になります。

で、ここぞとばかりに多くの大人が自分の子供に言うのが

「志を大きくしろ! 夢を大きく持て! 目標を明確にしろ!」です。

それ自体は間違っていないのですが、安易すぎません?

もちろん、夢や志を高く持つことは素晴らしいことです。

しかし、自分の子供に対して、「もっと夢を大きく持てとか、メジャーリーガーを目指せ!」というのは、私は安直すぎると思っています。

そんな簡単なことだけで、メジャーリーガーやセリアA入れるのなら、もっと多くの人が入っています。

「いやいや、もちろん実際に行くのは簡単ではないけど、メジャーリーガーやセリアAに行くには、最初からそこを目指さなければ、絶対に行けるはずがない」という人がいますが、本当にそうでしょうか?

ここは是非、アンケートを取ってもらいたいのですが
メジャーリーガーになった人全員が、小学生のときからメジャーリーガーを目指していたのでしょうか?

メジャーリーガーまでいかなくても、甲子園に出た人でもいいです。甲子園に出た人全員が、小学生の頃から甲子園に出ることを目指していたのでしょうか?

ましてや、大きな会社をつくるとか、内閣総理大臣になるとか、ノーベル賞を受賞するとか、俳優になるとか、実際になった人で、小学生の頃からそれを夢見てた人って少ないと思うんです。

というか、今、小学生で野球かサッカーをやっている子の作文なんか、ほとんどがメジャーリーガーになるとか、ワールドカップで点を決めるとか、そんなことが書いてあると思います。

いやいや、それ自体が悪いということではないんですが、それって「成功法則」ではないと思う、ということが言いたいんです。

法則とは、「ある物事と他の物事との間に、必然性や普遍性を持つ関係がある」ということです。

イチロー選手や本田選手が、「僕は草野球や草サッカーで活躍できるくらいの選手で十分です」と言っていて、それを大人が「いやいや、もっと夢を高く持て!」と言って、「じゃー、メジャーリーガー目指します!」となったわけではないと思うんですよね。

イチロー選手も本田選手も、自発的になりたいと思い、目指した。

別に、大人が「夢を大きく持て、志を大きくしろ」と言って大きくなったわけではないんですよ。

で、最初は夢や志が大きくなかったけど
野球やサッカーを単純に楽しんでいて、楽しんだ延長に、もっとうまくなりたい、もっと強い選手と戦いたいと上にあがっていくパターンもあると思うんですよね。というか、こっちのほうが多いんではないでしょうか?

だって、イチロー選手や本田選手の作文がニュースになるってことは、ニュースバリューがある、つまりレアってことだからです。

それなのに、こういうニュースを聞いて、自分が子供の頃に夢見ていた職業についていない親が、子供に対して「夢が小っちゃい。メジャーリーガーを目指せ!」と言うのって、どうなんでしょうか?

今、世の中は、「明確な長期的目標を持ち、それに向かって進め!」ということがとっても推奨されていますが、私自身は、明確な長期的目標は、デメリットが多いと思っています。

たくさんのデメリットがあるのですが、その中でも2点お伝えしたいです。

1点目が、明確な長期的目標は「可能性を狭める」ということです。メジャーリーガーを目指した時点で、この子の他の可能性は見えにくくなります。

もしかしたら、この子はサッカーの才能のほうが大きいかもしれませんし、サッカーをやっているほうが楽しいかもしれません。もっと言えば、音楽とか、絵とか、起業家として生きるほうが楽しいかもしれません。

長期的な目標を明確にすればするほど、可能性は狭まるんです。

「だからダメなんだ!」ということではなく、こういうデメリットもあるということです。

2点目が、目の前の視野が悪くなる、ということです。

焦点を考えてください。人間というのは、遠いところを見ると、近いところの焦点はぼやけて見えます。

つまり、長期的な視野に立つと、今、目の前のことが見えにくくなる、ということです。

人生は、今、目の前で起きていることの連続、積み上げです。今、目の前で起きていることを楽しまないのは、人生を生きている、楽しんでいるとは言えないんじゃないでしょうか?

将来、プロ野球選手やオリンピック選手になる、医者や弁護士になる、という夢のため、目の前の楽しいことをすべて犠牲にして、それに向かって突き進む。

これが素晴らしいことのように語られていますが、もしやっている子が「僕はすべてを犠牲して、頑張っている」と感じている時点で、私はかなりきついと思います。

本当の超一流になる人は、これを犠牲だと感じません。つまり、他の何よりそれが楽しいから、それを優先してやっているんです。

これを、大人の都合で、無理やりやらせても、素敵な大人にならないんじゃないでしょうか?

社会的にはエリートの人でも、あんまり幸せそうでない人に、私はよく出会います。

昔から勉強をやらされ、確かに今、高い給料、ブランド力のある仕事についていますが、人間的な魅力がなかったり、裏でド変態なことをやっている人はたくさんいます。

また、大人になってから、「大きな夢を持て、高い目標を持て」と言われて持った人は、だいたいその高すぎる目標と、今の現状との差に絶望感を感じ、結局何も変わらないどころか、大きな目標を持つ前より、人生の幸福度が下がる人もいます。

高い目標や大きな夢を持つことは素晴らしいことなのですが、それよりもっと大切なことは、自分の本当に好きなこと、楽しいことを見つけるってことなんです。

で、この自分の本当に好きなことや楽しいことは、簡単に見つかるものではないということです。特に、大人になってからは。

だから、私は安直な「高い目標を持て、大きな夢を持て」という成功法則をおすすめしません。

その人が、本当に好きで、楽しいことを見つけることは、すごく難しいことです。しかし、それを見つけられれば、必然と、高い目標や大きな夢になっていくと思っています。

なので、求められているのは、多くの人が周りの一人一人に関心を持ち、その人の本当の才能を見つけてあげることです。才能は、大人になればなるほど、自分で見つけるのが難しくなります。

ですので、周りの人が、その人に関心を持って、その人が向いていることや楽しいことを提案していってあげるのが、社会のためなんです。

子供に関しても、その子が好きなことや、楽しそうにやっていることを、注意深く見てあげて、どんどんやらせてあげるのが、大人の仕事だと思います。

けっして、なんとなくやっているサッカーに対して、「もっと高い目標を持て!」とバカの一つ覚えみたいに言うのではなく、その子が、「なぜサッカーが好きなのか?」、「どういう瞬間が楽しいのか?」などということを見たり、聞いたりしながら、その子が好きなことをもっとやれるような環境を提供していきたいと、私は思っています。

もちろん、これは大人に対しても同じです。

社員に、高い売上目標だけを課したところで、社員はけっして数字を上げることはできません。社員の好きなことや楽しいことをやった結果、数字が上がる仕組みをつくるのが、社長の仕事ではないでしょうか?

人間には、全員に特殊な才能があります。

その才能を、全員が生かして生きれば、この社会は、もっと素晴らしいものになるでしょう。

セリアAに行ける人は、世界中で数十人ですが、自分の好きなこと、楽しいことでご飯が食べられるようになる人は、世界中の全員が可能です。

人生は、まだまだこれから。

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目標はいらない。今年こそ楽しいことをやろう

新年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

ついに2014年もはじまりました。

本年も天皇陛下が新年に当たり、ご感想を述べられています。
下記がその一部です。

「昨年も、多くの人々が様々な困難に直面し、苦労も多かったことと察していますが、新しく迎えたこの年に、国民皆が苦しい人々の荷を少しでも分かち持つ気持ちを失わず、助け合い、励まし合っていくとともに、世界の人々とも相携え、平和を求め、良き未来を築くために力を尽くしていくよう願っています。」
天皇陛下のご感想(新年に当たり)

今年、自分が目指すべきことはここに凝縮されていると思いました。

自分が持って生まれた才能を生かして目の前の人が、より制限なく自由に生きることができるお手伝いをさせていただきたいと思っています。

とにかく今年も強く決意したことは「楽しく生きよう」ということです。それとともに「楽しく生きる人を増やそう」ということです。

私はいろいろな成功者を見て研究してきましたが成功者は千差万別です。本当にいろいろな成功法則があります。まったく反対の秘訣をいう人もいます。そもそも何をもって「成功」なのか、ということが人それぞれだと思っています。

その中でも私が魅力的に感じる人には共通点があって、それは「楽しくてしょうがないことをやっている」ということです。

ソフトバンクの孫社長は大きな会社をつくり時価総額や売上が世界一なることが楽しくてしょうがない。

イチロー選手は野球の試合に勝つことが楽しくてしょうがない。

マザーテレサさんは貧しい人を救うことが楽しくてしょうがなかった。

明石家さんまさんは日本中の人を笑わせることが楽しくてしょうがない。

私の友人の警察官は極悪な犯人を捕まえることが楽しくてしょうがないと言います。

私の尊敬するお医者さんは、患者さんから「ありがとう」と言ってもらえることが楽しくてしょうがないそうです。

多くの人は両親の言葉や世間体に流されて生きてしまいます。
・大学に行かなければいけない。
・大企業に入らなければいけない。
・お金をたくさん稼がなければいけない。
・結婚しなければいけない。
・他人に嫌われてはいけない。
・上司の言うことを聞かないといけない。

自分が楽しいと感じていないことでもマジョリティから外れるのが怖くて、何も考えず走り続けます。それは不幸であり日本人が特に陥りやすい罠だと思っています。

成功は人それぞれです。大きな会社をつくることも成功ですが、小さな会社をつくって小さなニーズに応えることも成功です。

大きな会社はたくさんの人のニーズに応えなければいけないので当然効率を重視します。しかしニーズが多様化した現代において、効率を重視した商品ではまったく我慢できない方々がいます。

そのような方々のニーズに応えるには小さな会社が必要になるわけです。

途上国の貧しい人を救うことも成功ですが自分の子供と遊ぶことも成功です。

日本中の人を笑わせることも成功ですが職場の隣の席の子を笑わせるのも成功です。

メジャーリーガーになることも成功ですが草野球で全力でプレーすることも成功です。

何を言いたいかというと、自分の好きなことを全力でやろうということです。

バタフライ・エフェクトって知っていますか?

エドワード・ノートン・ローレンツさんという気象学者が唱えた理論なのですが「ある場所での蝶の羽ばたきが、そこから離れた場所の将来の天候に影響を及ぼすという」内容の理論です。

よく使われる表現が「ブラジルで蝶が羽ばたくと、テキサスでトルネードが起きる」というようなことです。

「ごくごく小さな要素であっても、その小さな要素の組み合わせは、未来に大きな影響を与える」という理論です。

つまり大企業の社長でもない、メジャーリーガーでもない、ノーベル平和賞も取っていない、芸能人でもない私たちもこの世の中に大きな影響を与えているということです。

これは大企業の社長になる必要はないと言っているわけではなく、それが本当に楽しいなら「なればいい」し、楽しくないなら「ならなくていい」ということです。あなたにはあなたの役割があるのです。大きなモノだけが世界を動かしているわけじゃないのです。

あなたが今、親に「新年あけましておめでとう。去年もありがとうね。今年もよろしく」というメールをすることで、もしかしたらどこかで起きている戦争が終わるかもしれません。

すべての人の小さな行いが100年後の未来をつくっているのだと思います。だとするならば多くの人が楽しくてしょうがないことをやれば、すごい楽しい100年後が待っていると思いませんか?

私たちはずっと洗脳されて生きてきました。「~しなければいけない」と。しかし何一つしなければいけないことなどないのです。いやたった一つあるとするならば、私たちは「楽しくてしょうがないことをやらなければいけない」ということだと思います。

もちろんご飯を食べていかないといけないのでお金を稼がないといけません。しかし自分が楽しいことをやる時間は必ずどこかにあります。

そうやって少しずつ楽しいことをやっていき、いつかそういう楽しいことでご飯が食べられるようにならないか?と考えることもできます。

そしてその方法は必ずあると思います。

毎年立てる目標がまったく達成されないのは、自分が楽しくないことを目標にしているからではないでしょうか?

これから大きな大きな波であるロボット化•グローバル化が本格的にやって来ます。機械的な仕事はロボット(コンピューター)や人件費が安い途上国に流れて行きます。

だからこそこういう楽しいことを仕事にしていかないと淘汰されてしまいます。自分が楽しいと思うことからしか魅力的な商品やサービスは生まれないからです。

今後一つの家族が食べられる仕事なら無数に出てくると思います。

どんどん新しい仕事や職業を生み出していきたいと思っています。

こういうイノベーションこそ、これからの社会に必要です。

ですから今年は誰かと自分を比較するのではなく、少しでもいいので毎日自分が楽しくてしょうがないと思うことをやってみてはいかがでしょうか?

それが日本を、世界をよくする最も効果的な方法だと私は思っています。

また仕事がはじまれば日々の生活に流されて、気がつくと今年2014年の年末になっています。

なのでゆっくりとできる今、今年やる楽しいことを考えましょう。

今年もよろしくお願いします。

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スカブラを目指せ!|IT・クラウド革命時代の働き方

会社員にとっても、かなり厳しい時代になると思いますが、私が考える、これからの働き方について、書いていきたいと思います。

まず、現状として、世の中がどう動いていっているのか?を知る必要があります。

現在、IT化とクラウド化(グローバル化)というものが、急速に世の中を変えつつあります。

★IT化=人がやることを、コンピューターがやるようになっている。

例えば、巨大3Dプリンターが、一軒家を20時間で建てるようになるそうです。

ゼネラル・エレクトリック社はジェット機のパーツを3Dプリンティングで作りはじめており、個人レベルだけではなく工業的なレベルでも3Dプリントの技術が用いられています。そして、巨大な3Dプリンタを使って、230平方メートルの家を20時間で建ててしまうというのが「Contour Crafting」というプロジェクトです。
*巨大な3Dプリンタを使い一軒家を20時間で建ててしまう「Contour Crafting」参照

こうなると、多くの大工さんは、職を失いますね。

他にも、現代ビジネスが2020年になくなる仕事として、いろいろな職業を挙げています。
*知ってましたか これが2020年のニッポンだ - わずか7年後、この国はこんなに変わる あなたの会社は消えているかもしれない「生き残る会社」と「なくなる仕事」教えます

このように、コンピューターがやれる、コンピューターのほうが人間がやるより優れている仕事は、どんどんなくなっていきます。それに代わって、新しい仕事も、増えていきます。

米デューク大学の研究者であるキャシー・デビッドソン氏は、「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」と語っています。

つまり、仕事はどんどん変化をしていっており、一つの資格やスキルだけでは、一生食べていくのは難しいと考えられます。

★クラウド化に伴うグローバル化=先進国の優位性が、小さくなる。

まぁ、これもIT化と言ってもいいのかもしれませんが、クラウド化に伴うグローバル化により、世界はもっと均一化していきます。「均一化」は、キーワードです。

例えば、ハーバードやMIT、スタンフォード大学の授業が、オンラインで無料提供されはじめています。これから、世界の英知はすべてクラウドに集まり、貧しい若者でも、インターネットと「やる気」さえあれば、世界トップレベルの知識を持つことができます。

正社員になれば、誰でも月収20万円もらえる日本の労働市場は異常であり、このまま保たれる保証はありません。今は、政府の規制で(外国人が日本で働くことを認めない)、なんとかこの異常さを保っていますが、間違いなく、調整に入ります。
なぜなら、日本で外国人が働けないなら、日本の企業が外に出るだけなので、海外で外国人が雇われます。現に、ユニクロは、新卒正社員の約8割が外国人です。

中国やインド、東南アジアのハングリーな若者たちは、月収2000ドル(20万円)という労働条件を、本気で狙っているので、世界中で労働市場の争奪戦がはじまっています。これは、まさに下剋上であり、革命です。

このように、急速に変わる世の中で、今までと同じように、「なるべく安定した会社に入って、周りの人と同じように、真面目にコツコツ仕事をする」というスタイルが、どこまで通用していくでしょうか?

このような時代に、10年後も、他の人から必要とされる、引く手あまたな存在になるには、どうしたらいいでしょうか?

ここで一つのキーワードが重要になります。上記のクラウド化の話で出た「均一化」です。

今、日本で多くの企業が苦しんでいる理由が、均一化(コモディティー化)です。今まで、日本製品は、高性能・高機能で世界市場を席巻してきました。しかし、日本製品と同じような製品が、中国や韓国でつくられるようになり、人件費の安さを武器に、安い価格で売られるようになりました。こうなると、「そんなに高性能なものはいらない」という一般的な人が、だったら安いものを買おうということなり、価格の下落が起きました。これが、デフレの要因です。

日本人は、高性能・高機能という付加価値の付け方は上手なのでが、デザインとか稀少性、社会貢献などの付加価値の付け方が不得手です。この辺は、欧米人が得意なので、日本経済は大きな曲がり角を迎えています。

もう普通の高性能・高機能では、売れないのです。

これは、人材についても言えると思います。普通の高性能・高機能の人材は、均一化(コモディティー化)しており、それだけでは引く手あまたの人材にはなれません。

では、どうすればいいのか?

均一化(コモディティー化)時代に必要な方法(マーケティング)は、「共感」してもらうことです。

これだけいい商品やサービスが世の中にあふれていると、お客さまが商品を買う理由は、その商品やサービスに「共感」しているかどうか、ということが重要になります。

天才マーケッターである秋元康大先生は、それを早くから知っていた方です。

AKB48の活躍は、これからの新しいマーケティング時代の到来を告げるものと言っていいと思います。彼女たちは、普通の子より飛び抜けて可愛かったり、飛び抜けて歌がうまかったりするわけではありません。あえて、不完全な子を選び、ファンと一緒に成長させようと考えたのです。

『会いに行けるアイドル』というコンセプトも、今までの芸能界と、まったく反対のコンセプトです。今まで、芸能人と会えるかどうかは、芸能人に主導権があったのです。しかし、AKBは、ファンに主導権をつくったのです。「会いに行ってやるかと」。

そうしているうちに、ファンはやっぱり「自分が育てていく意識」が出てきますよね。さらに、選挙によって曲を歌う人を決めたりする非常識なことを行い、ファンは「もしかしたら、俺が本気で応援したら、あの子が歌えるかも」と思い、自分の推しメン(一推しメンバー)を応援してしまうのです。

また、AKBは今までテレビの裏側で行われていたアイドルのリアルな失敗や葛藤、苦悩などもさらけだし、どんなこともネタ(ユーモア)に変えていったのです。所属アイドルのスキャンダルすらも、あえて公開することで、多くの「共感」を集めていきました。今までタブーとされてきたことを、どんどんぶち破る非常識さとユーモアが、多くの共感=ファン獲得につながりました。

秋元さんは、とんねるずやおニャン子クラブでも、この手法を使って結果を出していたので、なんとなく、これでいけるという自信があったのだと思います。それが、時代(秋葉原)とドンピシャにはまり、AKB48は、社会現象になるほどのメガヒットとなったのです。

また、最近、元ライブドア社長の堀江貴文さんが、「ゼロ—なにもない自分に小さなイチを足していく」という本を出版し、これが爆発的にヒットしています。

超高性能・高機能だった堀江さんは、「共感される」ということを、まったく意識されていない方でした。いい商品やいいサービスをつくっていれば、必ず人はわかってくれると考え、「あえて、共感されるようなことはしない」という、職人肌のとてもピュアでまっすぐな方という印象が、私にはありました。このような発想は、多くの日本人が持っており、これがある意味、異常なほどの高性能・高機能をつくりあげた日本の土台と言えると思います。

しかし、堀江さんは気がつきました。高性能・高機能=「結論」だけでは理解してもらえない。

きっと、この本をつくるにあたっては、優秀なマーケッターがつき、企画の段階から、相当練られていると思います。マーケティングに関しても、徹底的に「共感」を生むための仕掛けをしているんでしょう。

実際に、TwitterやFacebookを見ていると、「今まで堀江さんって、お金だけに興味がある人だと思っていました。けど、堀江さんも努力の人で、苦労して成功したんですね。はじめて共感しました」というような声がたくさん上っています。

たぶん、堀江さんをちゃんと知っている人は、「そりゃ、そうだろ。そんなのいまさら?」と思うかも知れませんが、人や商品の魅力って、ちゃんと伝えないと、伝わらないんですね。

マスコミのミスリードもあり、堀江さんは、だいぶ勘違いされてきたんだと思います。

元々超高性能・高機能だった堀江さんが、人から「共感」されるようになったら、これはもう無敵です。この本は、100万部いくかもしれませんね。

このように、商品やサービスが世の中にあふれた現代は、「共感」されることがともて重要になります。

AKB48や堀江さんの話題を出したのは、みんなこのような人を目指さないといけない、ということです。つまり、会社員だろうが経営者だろうが、「共感」されて、熱烈なファンをつくらないと、生き残れないのです。

ここで、この記事のタイトルにもある「スカブラ」を説明したいと思います。

スカブラ

「スカブラ」とは何者か?

昔、筑豊(福岡県の内陸部地方)で石炭を掘り出す炭鉱が盛んだった頃の話です。

10人の炭鉱夫が3勤務交代制で、石炭を掘っていました。勤務が終わると、炭鉱夫たちは、トロッコに乗って暗い闇(炭鉱)から外に出てくるのですが、その中に、汗はかいていないし、服もあまり汚れていない男が1人だけいます。そして、何かを話しながら、ニコニコと笑っているのです。

この男こそ、「スカブラ」です。

スカブラは石炭を掘りません。まかり間違えば命さえ落としかねない暗闇の炭鉱の中で必死に働き、心身ともにクタクタで、顔や服もドロドロの炭鉱夫の中にいて、スカブラはエッチな話や、おもしろい話をしたり、お茶を出したり、現在の時刻を報告(炭鉱夫は暗闇で時計が見られない)していました。これがスカブラの仕事です。

他の炭鉱夫は、スカブラに「お前も働け!」と言うことはなく、スカブラの話に笑い、スカブラが告げる時刻を確認しながら、暗闇の中で必死に作業をしていたのです。

スカブラが休みの日は、どうなるでしょうか?

作業効率が大きく下がったそうです。今まで同じ時間でやれていた仕事が、全然できなくなってしまったのです。

炭鉱夫たちは、「スカブラがいないと、労働時間が2倍にも3倍にも感じる」と、口にしたそうです。そして、炭鉱夫たちは、些細なことでケンカをしたそうです。

スカブラは、けっして石炭を掘る仕事が嫌いだったわけではないと思います。あの地の底の暗くて狭い職場で、笑いの力がどれほど大切かを知っていたのです。

だから、自分はあえて石炭を掘らず、スカブラという役割を担っていたのではないでしょうか?

つまり、スカブラはあえて「真面目に働かない」働き方をしていたのです。

こんなエピソードがあります。炭坑で事故が起き、その中で働いている人全員が、炭坑の奥に閉じ込められてしまいました。

このときに、一番働いたのが、スカブラでした。

スカブラは、一度も休むことなく、大きな岩を叩き割り、それらを押しのけていきました。そして、救援隊を指示し、会社の偉い人までも怒鳴りつけて、作業をさせたのです。

このように、スカブラは非常事態になると、人が変わったようにスイッチが入り、大活躍するのだそうです。

つまり、スカブラは、あえて自分は作業をせず、炭鉱夫を楽しませることによって、仕事の効率化、安全化に寄与していました。

スカブラとは、会社の潤滑油であり、全体の生産性をあげることに、ものすごく貢献していた人なのです。

だからこそ、まったく仕事をしないスカブラでも、嫌がる者はほとんどいませんでした。それどころか、みんなから、愛されていたのです。

スカブラは、極端な例かもしれませんが、「周りの人と同じように、真面目にコツコツ仕事をする」というスタイルだけが、正解ではないですし、周りに共感してもらい、ファンをつくるという観点からいうと、もっと面白い働き方があっていいのだと思います。

かなり長くなってしまいましたので、また次回、「働き方」については、書きたいと思います。

そして!!

年末に、「働き方」についてのセミナーをやります。

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是非、ご参加ください。

また、カンボジアで「働く意味」を考えるKAERUスクールもやっています。

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@今日もありがとうございましたm(__)m
 

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