ミュゼはなぜ数百円で「ワキ脱毛通い放題」を提供できるのか

datsumou

みなさま、こんにちは!

せいきゅんの懐刀(自称)でマーケッターの中島なかじです(画像は別人)。

今日は、私が利用している脱毛サロンのマーケティングをご紹介します。

ヤバいぜっミュゼプラチナム

ミュゼプラチナムは、脱毛専門サロン。

  • 痛い
  • 高い
  • 敷居が高い
  • 化粧品など商品の押し売り、高いコースへの勧誘が激しい

といった、かつての脱毛サロンのイメージを覆す(というか良い方に180度転換させている)素晴らしい脱毛サロンです。

たとえば、昔は「ニードル脱毛」といって電流が流れる針を肌に刺し(!!)毛根にダメージを与える脱毛方法や、レーザー光線を使う脱毛方法が主流で、ご想像の通りめちゃくちゃ痛かったらしいです。

でも、ミュゼは「S.S.C脱毛」という脱毛方法を採用しています。

ジェルを塗り、レーザーほど強くない光を放射する脱毛方法なので、痛みもほとんどありません(部分的に「痛い」と感じても、輪ゴムで軽く弾かれるくらいの痛みです)。

※ただその分、ニードル脱毛などの医療脱毛に比べると1回の脱毛効果が弱いので「不毛地帯でツルツル!」の状態にするにはワキの場合2~3年通う必要があります

私は実際にミュゼやTBC(エピレ)、キレイモなどで脱毛をしていて、脱毛している友達も多く、みんなのサロン事情も聞くのですが

ミュゼの場合「高額なコースに勧誘された、商品を押し売りされた」という意見が全くないんです(「お前ら、みんなグルか?」ってくらいプラスの口コミばかりです)。

そんなミュゼでは『両ワキ+Vライン 美容脱毛完了コース』が人気です。

なんとこの脱毛コースは最初に100円払うだけ満足するまで無期限・回数無制限で脱毛できるんです(2016年3月24日現在)。

両ワキ脱毛し放題のコースはミュゼ以外もあるのですが、両ワキ+Vラインまで脱毛し放題のコースを発売したのはミュゼが初。

私も最初はワキだけでしたが、現在はワキ+Vライン脱毛し放題のコースに切り替えて脱毛しています。

どうしてそんなに安いの!?逆に怖い!

「めちゃくちゃ安くて、高いコースへの勧誘もなくて、化粧品などのセールスもないのに、どうしてこんなに安く脱毛できるの?」そんな風に思っている方。
私も同じ考えでした。

確かに、ワキ以外の脚や腕、背中、乳首周り(!!)などの脱毛は、数万円します。

でも、ワキ脱毛で満足した人が、他の部位を脱毛すると考えても、激安なワキ脱毛しかしない、どケチな私みたいな存在が一定数いる以上、儲からなくない!?

だのに、店舗数・売上高ともに業界No1(2015年7月調査時点『東京商工リサーチ』より)ってどういうこと!?悪事に手を染めてる!?

ミュゼのリアルフリー戦略とは?

実は、ミュゼの収益源は、脱毛ではありません。

ミュゼの武器は、膨大な顧客のデータベースなんです。

ミュゼの会員は、240万人以上(そして今もなお増え続けてます)。

「美容に関心が高く、かつ情報感度の高い10代後半~40代の女性」という顧客属性も明確なので、効率的なマーケティングを行うことができます(ちなみに会員の65%がF1層)。

ヘルスケアや化粧品会社へ広告媒体を販売したり、会員のデータを活用したサービスを開発することで、脱毛以外で収益を得る方法を進めているそうです。

【参考ページ】ミュゼの法人(販促・宣伝担当者)向けページ

ミュゼを経営している株式会社 ジンコーポレーションの代表取締役社長 高橋 仁さんは

リアルフリーはすべての商品・サービスを無料で提供します。
つまり、収益源は既存の商品・サービスではありません。

当社の場合は、顧客データベースを活用した新しい法人向けビジネスを考えています。

現在は当社も有料のサービスで利益を上げていますが、将来はすべてのサービスの無料化を目指していきます。

出典:ベンチャー通信online
「株式会社ジンコーポレーション 代表取締役社長 髙橋 仁」http://www.v-tsushin.jp/search/details/007291/(2014年4月24日 アクセス)

とコメントしています。

近い将来「ミュゼなら、全身脱毛も無料」という時代がくるかもしれません!

たまに「個人情報が使われるのが怖い」「Amazonのリコメンド機能とか、ビッグデータなんて気持ち悪い」という方にお会いします。

でも私は、ミュゼのサービスをすごく気にいっているし、3年前にちょっとお金を払っただけで、後はよくしてもらい続けているので、返報性の法則が働いて「いつも、ありがとう!こんな自分の情報でよければ、いくらでも使ってちょうだい!」と思うんです。

良いサービスを受ける代わりに、自分の情報を提供すること。

基本無料で、あとあと興味を持ったお客さんに有料サービスを買ってもらう”フリーミアム”を超えた”リアルフリー”戦略。

「タダより高いものはない……」なんて言葉もありますが、みなさんはどう思われますか?

倒産疑惑もあったけど、今まで通り大丈夫そうなミュゼ

昨年の夏にネットで「ミュゼが倒産するのではないか?」という噂が流れました。

運営会社である株式会社ジンコーポレーション(以下「ジン社」)がいよいよ経営破たんに陥り、すでに事実上の「任意整理」に入った。

出典:新潮社 フォーサイト 「脱毛エステ最大手」ついに「経営破たん」
http://www.fsight.jp/articles/-/40417(2016年3月24日)

実際にミュゼは企業の任意整理を行い、脱毛事業(=株式会社 ミュゼプラチナム)は株式会社 RVH の子会社になりました。

その後、ミュゼの脱毛サービスが変わってしまっていないか調査(脱毛)しに行ったのですが

倒産騒動があったからといって追加でサービスやオプションを勧められることはなく、私が「ミュゼが倒産しちゃうかもってネットで見たんですけど……」と失礼な質問をしても「ご心配おかけしてすみません。大丈夫ですよ」と笑顔で対応してくれました。

騒動からおよそ半年経った現在も、ミュゼは通常通り営業しています。

過去には「予約が取りにくい」というマイナス意見がありましたが、ミュゼは最新の高速脱毛マシン(ミュゼエクスプレス)を導入し脱毛スピードを5倍早めることに成功しています。

『全身美容脱毛コース』の場合、施術時間は180分ほどでしたが現在は半分(90分)で施術ができるようになり、時間短縮した分、予約が取りやすくなりました。

両ワキ+Vライン脱毛の他に好きな部位1か所をお試しできるコースを発売したり、肌やデリケートゾーンをケアするための石鹸や美溶液など関連商品の開発にも力を入れています。

個人的には、サロンにも活気があるし倒産する心配はないのではないかと思います。

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