マザーハウス 山口絵理子さん 日本で最も有名な社会起業家の一人

さて、物語がある面白い会社を紹介していくコーナーです(笑) 記念すべき第一回は、「マザーハウス」さんです。

マザーハウスさんのストーリーは、本当にすばらしいです。まず、ミッションを語っただけで、この会社のストーリーがわかります。

マザーハウスさんのミッション
途上国から世界に通用するブランドをつくる。

どうですか? もうミッションを聞いただけで、ワクワクしちゃいますよね?

では、マザーハウスのストーリーをお話します。

山口絵理子さん(マザーハウス代表取締役社長)は、大学生のときに、夢であった国際機関のインターンに選ばれ、ワシントン行きます。そこでは、世界各地から優秀な人が集まって、発展途上国に援助資金の予算分配などをしていました。

山口絵理子さんは、そんな華やかな現場に感動しながらも、何か違和感を感じていました。それは、「この人たちは、貧困の現場を知っているのか?」ということ。

実際ここで働いている人は、誰も途上国・貧困の現場に行ったことがなかった・・・

山口絵理子さんは、「貧困の現場を知らなければ、やっぱり貧困を解決することはできない。」と考え、途上国に行く決心をします。

パソコンで「アジア 最貧国」と検索。

そこに出てきた国は、バングラデシュという国だった。山口絵理子さん、すぐに飛行機のチケットを取り、バングラデシュに向かっていました。

しかし、バングラデシュは、想像していた以上に貧しい国でした。バングラデシュの空港に到着し、外にを出ると、異臭が街中に広がっています。そして、一瞬にして物乞いの群衆に取り囲まれた・・・ あまりの恐怖に、涙が溢れ、日本に帰りたいと思ったそうです。

しかし、山口絵理子さんは、この国で自分のできることを探そうと、バングラデシュの大学院に入ります。頻繁に起こるストライキ、テロ事件、洪水など、想像を絶することばかり。眠れない夜が続きました。

そんな日々の中感じたことは、「援助や寄付が求める人々の手に届いていない」ということ。援助だけでは、この国が良くなるのは難しいと考えます。
そして、援助ではない、健全で、見える形での”持続的な新しい協力”の仕方がないかを模索します。

その結果、「お客様に本当に満足してもらえる物をバングラデシュで作る」ということを考えます。それが、「マザーハウス」の事業となったのです。

そんな情熱で事業を始めますが、バングラデシュという国は、深い闇を持っていました。やっとの思いでバックを作ってくれる工場が見つかるが、翌日には裏切られる。パスポートは盗まれる。どん底で見つけた新しい工場、「これでバック作りがまたできる!」と喜んだ数日後、デザインもお金も持ち逃げされます。山口絵理子さんは絶望し、たくさんの涙を流します。

しかし、いつか東京やミラノ、パリ、ニューヨークの女性が持っているバッグに、「Made in Bangladesh」のラベルがある、そんな夢の実現のために、あきらめずに事業に取り組んでいるのです。

引用・参考
裸でも生きる―25歳女性起業家の号泣戦記 (山口絵理子著・講談社BIZ)
マザーハウス・ホームページ

どうでしょうか? この話を聞いただけで、マザーハウスのバックが欲しくなりますよね?(笑)

実際、マザーハウスのバックは、ものすごく売れています。
マザーハウスの直営店は、東京に3店舗、福岡に1店舗あります。また、取扱店も、東京、千葉、山梨、福岡の4店舗あります。

大手のデパートで、マザーハウスのイベントをすると、飛ぶように売れるそうです。このイベントでは、マザーハウスの”名前も知らない人“が、バックを買っているそうです。つまり、マザーハウスの「ストーリー」や「社会貢献性」ではなく、純粋にデザインや品質を気にいって、バックを買う人がたくさんいるということです。

いい商品+ストーリーの威力ですね。

“いいモノ”でないと売れない。しかし、”いいモノ”ということだけでは売れない時代
日本に”いいモノ”が溢れる時代になり、消費者は”新たな消費”をするようになり始めました。
今までは、ブランド物を買って、自分を“よく見せる”消費をしてきましたが、最近、増えてきたのが、自分が理想の自分になるために“物語に参加”する消費です。

神田昌典さんは著書「全脳思考」の中で、これを「自己投影型消費」と呼んでいます。
また、マザーハウス副社長の山崎大祐さんもHPの中で、「消費者も自らの表現としてモノやサービスを購入するポスト高度消費社会が訪れようとしている」と言っています。
>>マザーハウス副社長の山崎大祐さんのメッセージ

例えば、ミネラルウォーターはどれを買っても一緒だけど、ボルビックを1リットル買うと、10リットルの清潔で安全な水がアフリカに生まれる(1L for 10Lプログラム)というストーリーを聞くと、自分もボルビックを買って、このストーリーに参加しようと思う人が増えてきたわけです。現に、この1L for 10Lプログラムを行ってから、ボルビックの売上は伸びているそうです。
>>ボルビック 1L for 10Lプログラム概要

今後は、このように自分がストーリーに参加できるような消費が、ますます増えてくると思われます。なので、会社や商品のストーリーが、今まで以上に大切な時代になっていくわけです。

マザーハウスは、バングラデッシュでのバック生産をある程度軌道に乗せ、次の途上国へ向かいました。
■こちら>>マザーハウス 山口絵理子さん さらなる試練

@今日もありがとうございましたm(__)m

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儲かる会社は知っている!なぜ桃太郎はキビ団子ひとつで仲間を増やせるのか?

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