大木隆生さん(血管外科医) 医療にすべてをかける外科医

いや~、プロフェッショナル 仕事の流儀に、またとんでもない人が出演しましたね。
過去の「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、一番感動したかもしれません。
今回は、血管外科医大木隆生先生(46歳)
僕は以前に、大木隆生先生を何かのテレビ番組で一度見たことがありましたが、こんなにすばらしいお医者さんだっとはまったく知りませんでした。
大木さんは、現代のブラックジャック呼ばれている、天才血管外科医。
そして、その医療に捧げる情熱は、ものすごいものがります。
大木先生は病院の目の前に住んでいます。
理由は、「やることが多いので。1分1秒を無駄にしたくないから。
朝食もエレベーターの中でカロリーメイトで済ませます。
週1回だけ外来の患者さんを診ているのですが、その外来には全国から大勢の人が来ます。
この日も、80人の患者さんが大木先生の診察を待ちます。この80名の患者さんの多くは、他の病院で手術ができないと言われた人たちです。
大木先生は、全員の診察が終わるまで、休憩・食事を一切とらないそうです。
大木先生が、この日に病院に来たのが午前6時40分、そしてすべての患者さんの診察が終ったのが翌日の午前4時過ぎ・・・
大木隆生先生は、「休憩なしでやったほうが早く終わる。そして、空腹時の集中力を利用して診る方法を身につけてた」とおっしゃってました(^_^;)
また、預かった命を早く助け出すために、大木先生は週4日、手術室に立ちます。そして、1日4件の手術をぶっ通しでやるそうです。年間にすると800件の手術を行います。このステントグラフトを用いた手術では年間件数が、桁違いで世界一だそうです。
そして手術の後も、論文の作成230名の外科医を束ねる教授としての仕事が山ほどあるそうです。
そんな生活をしているので、大木先生の身体は満身創痍(まんしんそうい)。首から腰にかけて、鈍い痛みがずっとあるそうです。麻酔科の先生に、痛み止めを打ってもらい、仕事をしています。
麻酔科の先生からは、「1ヶ月ぐらい仕事を休まなきゃダメだよ」と言われていますが、まったくそういう気はないそうです。
そして、大木先生には奥様と二人のお子さんがいますが、お子さんたちと会えるのは、月に数回あるかどうか、だそうです。
なぜ大木先生は、ここまで医療にすべてを捧げるのか?
その理由はただ一つ、「ただ、人に喜ばれたいから」だそうです。
大木先生は、小さい頃、勉強嫌いでした。秀才のお父さんとよく比較され、荒れていたそうです。警察に補導されることもしばしば
そんな劣等感の塊だった中学生の頃、ある一つの事件が起きます。帰国子女で英語が得意だった大木先生、友達の英語の宿題を手伝ってあげました。
そうしたら、友達が大喜びしてくれたそうです。
こんな自分でも、誰かの役に立てるんだ。」と大木先生は思ったそうです。
この事件をきっかけに、大木先生は「世界一、喜ばれる人になりたい。」という夢を持ちます。
そして学校の先生に「一番喜ばれる仕事は何?」と聞いたら、「医者だ」と言われ、医師を志します。
大木先生は24歳で医師免許をとり、血管外科の道に進みます。しかし当時、日本ではまだ血管病の患者が少なく、ほとんど手術する機会がなかったそうです。手術をしない外科医、「このままではダメだ」と思います。そんなモンモンとしている時代が数年続きます。
その後32歳のとき、ステントグラフトという人工血管を用いた手術法が、アメリカで始まったということを知ります。
大木先生は、即座に「このステントグラフトで一流になりたい」と思います。
そこで、アメリカの名門医科大學に、給料なしでいいから、勉強させてくれと頼みこみ、アメリカに行きます。
しかし、アメリカで血管外科医といえば、エリート中のエリート。日本から来た大木先生は、まったく相手にされなかったそうです。奥さんとお子さん二人がいる中で、給料なしの時期が続き、かなり苦しい思いをしたそうです。
「なんとかしなければいけない」そう思っていた大木先生はステントグラフトを見て、「これをもっと使い易すくできないだろうか?」と考えます。
大木先生は、勤務時間が終わった後、ステントグラフトを自分で何度も何度も改良を重ね、一つの試作品を完成させます。
そして、そのできた試作品を教授に見せるのです
教授はそれを見て
「君は天才だ。」
と言ったそうです。
ここから、大木先生の快進撃がはじまります。
ステントグラフトを改良しながら、手術の腕を磨く日々。
1997年には、世界ではじめて破裂した「大動脈りゅう」の治療にステントグラフトを使い、これを成功させます。
そして、41歳のときから(2003年)、4年連続で、ベストドクター in NewYorkに選ばれたそうです。
さらに、42歳で大学史上最年少の教授になり、年収が1億円を超えました。
そして、2006年に母校である慈恵会医大から、教授として戻ってきてくれないか?という誘いを受けます。
日本に戻れば、年収は10分の1になるそうです。
この当時、日本の血管病に対する治療は、欧米に比べ立ち遅れていたそうです。また、母校の慈恵会医大は、この分野でかなり苦戦していました。
大木先生は、「お世話になった母校が困っている。助けるのが当然。」と考えます。
また、大木先生がニューヨークにいるとき、「日本では手術ができない」と言われて、自費でニューヨークまで来る日本人の血管病患者さんがいたそうです。
この患者さんの手術が成功したあと、「ありがとう」と言われると、大木先生は今までにないトキメキを覚えたそうです。
そうか、祖国の仲間を助けることは、こんなに楽しいことなんだ」と思い、日本に帰る決断をしたそうです。
日本に帰ってきた先生の患者さんの中に、84歳の女性でKさんという方がいらっしゃいました。一年間経過を見てきましたが、症状がすごく悪くなってきています。
しかし、Kさんを手術することは、とても難しくてリスクが大きいそうです。大きなリスクがあることを伝えますが、Kさんは「手術をしてもらって元気になり、病気の夫を介護したい」と言います。
大木先生は、大きなリスクを背負って、手術をすることを決断します。
Kさんは心臓が弱いので、部分麻酔で手術に臨みます。手術時間は9時間にも及びました。かなり難しい手術でしたが、手術はうまくいきます。
しかし、Kさんはその後、合併症を引き起こしてしまいます。
大木先生たちは、懸命の治療をしますが、翌日Kさんは亡くなってしまいます。
大木先生が行うステントグラフトを用いる手術は、お腹を切らないので患者さんへの負担が少なく、合併症が起きにくいそうです。現に今までやってきた1500件のステントグラフト手術で、合併症が起きた例は一度もなかったそうです。
このKさんの死から、大木先生の元気がなくります。
大木先生は、「次々と患者は押しかけてくる。立ち止まっている時間はない・・・  けど、Kさんの死は消化しきれていない」と言って、天を仰いでいました。
その数週間後、Kさんの家族が大木先生のもとにやってきます。
家族の方は、「病院のスタッフ全員が、全力を尽くしてくれた。最後の最後まで諦めなかったということを聞きました。私たち家族は先生たちに感謝しています。先生に手術してもらって良かった。母(Kさん)も悔いはないと思う。だから、先生方は、誇りを持ってもらいたい。」と言って泣いていました。
結果が芳しくなくても、悔いがないと言ってくれる患者さんの家族。すごいですね。
こういう命がけで仕事をしてくださっている人たちのおかげで、社会は回っています。僕らは、すぐに当たり前に慣れてしまいますが、僕らが当たり前に快適に暮らせる裏では、多くの人のものすごい努力があります。
本当に、感謝ですね。感謝しかありません。
それとともに、僕も社会に対して、何か貢献できる人になりたいです。自己の利益を犠牲にしても、他人に貢献できる人になることが、今まで受けてきた貢献への恩返しになるのではないかな~と思っています。
最後に、大木先生に「外科医のやりがいとは何か?」と質問をしたところ
人に喜ばれること。患者さんから「ありがとう」と言ってもらえることが、自分が生きている数少ない理由であり、外科医を続けている唯一の理由
世界一、喜ばれる人になりたい
という、大木先生の夢は、まだまだ続きます。
この大木先生の回は、DVDになると思うので、是非見て下さい。また、再放送でもやると思いますので、そのときは、このブログでご紹介します。
大木先生が考えるプロフェッショナルとは
経済的動機づけではなく、使命感や・・・・・
続きは下記のページにあります。
>>プロフェッショナル 仕事の流儀のHP
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大木隆生さん(血管外科医) 医療にすべてをかける外科医 への2件のコメント

  1. トム より:

    SECRET: 0
    PASS:
    こんにちわ。
    先日、㈱情熱さんのDCCで「チームビルディング」の講座で一緒にワークをさせていただいた いとう眼科の富岡です!!!
    一目あったときから 岩崎さんに興味津々だった私は 岩崎さんの会社のHPやブログも見させていただきました!!!
    ちなみに、私が岩崎さんにお会いした次の日に違うスタッフがDCCに参加して そちらのスタッフさんにもお会いしたそうです!!!
    みなさん 凄い人たちばかり!!!
    いとう眼科では「栗の人」で岩崎さんは有名で(
    笑)
    同じ医療人として今回のブログにも興味深いものでした!!!
    また自分の世界が広がりました!!!
    ありがとうございます!!!

  2. 岩崎聖侍 より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >トムさん
    コメントありがとうございます。岩崎です。
    >一目あったときから 岩崎さんに興味津々だった私は 岩崎さんの会社のHPやブログも見させていただきました!!!
    ありがとうございます。照れますね(^_^;)
    >ちなみに、私が岩崎さんにお会いした次の日に違うスタッフがDCCに参加して そちらのスタッフさんにもお会いしたそうです!!!
    みなさん 凄い人たちばかり!!!
    はい、すごい人たちばかりなんです。僕もこんなメンバーが集まってくれて感謝しています。
    >いとう眼科では「栗の人」で岩崎さんは有名で(
    笑)
    はい、これから「栗の人」でいきたいと思います。
    本当にありがとうございます。
    これからも、よろしくお願いします。

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