伝説の社会活動家 アジアチャイルドサポートの池間哲郎さん

僕が最も尊敬している社会活動家に、アジアチャイルドサポートの池間哲郎さんという方が、いらっしゃいます。

池間さんは、1990年からアジア(ベトナム、タイ、フィリピン、カンボジア、ミャンマー、モンゴル、スリランカ他)のゴミ捨て場や、スラム街、危険な地域に足を運び調査・撮影、支援を続けてきた人です。

その人の苦しみは、同じ環境になってみないとわからないという信念のもと、モンゴルのマンホールチルドレンと一緒にマンホールの中で過ごしたこともあるそうです。マンホールの中は、無数のゴキブリとネズミで、人間の唇や耳たぶは、ネズミにかじられてしまいます。だから、マンホールチルドレンの子たちは、みんな唇や耳たぶが欠けています。

また、池間先生は、途上国における支援と共に「国際協力を通した日本の青少年の健全育成」を基本理念に掲げ、自ら撮影した映像を使い「一生懸命に生きることの大切さや命の尊さを、日本人こそアジアの人々から学んで欲しい」というメッセージを発信し続け、2008年現在で約2000件の講演を行い、のべ聴衆者は50万人を越えています。

ドラマ3年B組金八先生で取り上げられたこともあるので、知っている方も多いのではないでしょうか?

この池間さんの講演会に再び行ってきました。

うちの新入社員、あ~やと行ってきたのですが、あ~やも、もちろん私も泣きました。そして、会場に来ていた100人以上の大人や学生も、みんな泣いていました。それぐらい衝撃的な話なのです。

この講演会に行けなかったうちのキャストには、池間さんの講演会DVD
小さな会社はストーリーを語れ! 岩崎聖侍の集客とブランディング
を見てもらったのですが、みんな泣いて、しばらく茫然としていました。

そんな講演会から、僕が印象に載っているお話を。

もう今はないそうですが、フィリピンに、ゴミでできた場所、通称スモーキーマウンテンというゴミ山があります。
池間さんは、ここで会った10歳の女の子に、夢を聞きました。その子は「私の夢は、大人になるまで生きることです」と答えたそうです。

これを聞いたとき、池間さんはこの活動を一生やって行こうと決めたそうです。

ゴミ山では、トラックにひかれたり、破傷風になったして、子供たちがどんどん死んでいきます。15歳まで生きられる子は、3人中1人だけだそうです。

ゴミ山にいる子たちは、ゴミの中からプラスチックなどを集めて、それを売って生活しています。日本の中古の靴は、1ドル程度で買えるそうですが、そんなお金もないため、子供たちはボロボロのサンダルや裸足で作業をします。そして、ガラス破片などで足に傷を負い、破傷風になって死んでいくのです。

ここでは、3歳ぐらいの子も、家族のために働いているそうです。

また、タイの貧しい地域では、女の子が大人の体になった時、売春婦として売られていくそうです。11歳~13歳ぐらいですね。性の意味さえ知らない子たちが、家族のために売られていくのです。その子たちは、都会で1日50人、多いときには100人のお客を相手にします。

最初は、女の子たちも嫌がるそうですが、暴力で抑えつけられ、ボッコボコにされて、やらされるそうです。そして、数年後、多くの子がHIVに感染します。エイズが発症すると、お客を取れなくなるので、故郷である村に帰されます。

しかし、その村では、エイズ教育がなされていなく、エイズは空気でうつると思われていました。なので、エイズに感染した子は、村から隔離された粗末な部屋に閉じ込められ、やがて死んでいくのです。

池間さんがそのような子に会って話を聞くと、
「家族のためだから、しょうがない。」と悲しく笑うそうです。
また、カンボジアでは、内戦で国民800万人のうち200万人以上が死亡したと言われています。そして、その戦争が終わった後も、地雷という凶器は残りました。地雷の怖さは、人を選ばないことです。

なんと、地雷は安いものだと200円程度で作れるそうです。ですので、内戦時に、大量の地雷が作られ埋められました。しかし、地雷を撤去するのは、1個1000ドル(約10万円)かかるそうです。だから、発展途上国が、これを撤去するのは無理。

日本人などは、ブルトーザーですべて爆発させてしまえという発想があるが、ブルトーザーが通れるようなところに、もう地雷なんて埋まっていないそうです。車が通れないようなところに地雷は埋まっていて、今でも現地の人を襲います。

そして、地雷を撤去したとしても、雨季によって一面川になり、地雷は流れてくるのです。そのまま土に埋まり、乾季にまた誰かの体を奪う。

だから、地雷をすべて取るなんて、絶対に無理だそうです。地雷被害は、一生続くのです。
池間さんが、そこで住む人に話を聞いたところ、
「私は貧乏だから、この村からから動けない。ここで農業するしかない。だから、きっと私はいつか地雷を踏むよ。でも、ここで農業をして家族を守らないといけない。といって、毎日、命がけで農作業をしているよ。」と語ったそうです。

このように、先進途上国は、まだまだ貧困が原因で苦しんでいます。日本は今、経済的には世界で最も豊かな国の一つです。しかし、日本も戦後は、現在のアジアと同じ状況でした。そんな日本を助けてくれたのは、欧米の国だったのです。

多くの国に助けられて、今の日本の豊かさがあります。私たちは今、多くの国に助けられたことを忘れてしまったのではないでしょうか・・・

海外のバイキングで、食べ物を大量に残すのは、日本人だけだそうです。その大量の食べ残しを見て、バックヤードでは、「また猿が来た。」と言われています。

日本人、つい数十年前まで、お米一粒に、仏様が入っていると言って、世界一食べ物を大切に扱った人たちなのに、今では、世界で最も食べ物を粗末にする国になりました。

そして、何より池間先生が危惧していたことが、日本の子供に対する過保護。

豊かになると、弱くなるというのは違うそうです。欧米の子供たちは、自立心が強いので、大学の学費なども自分で出します。しかし、日本の子は、ずっと親に甘えて生きている。

過保護は、暴力より人を苦しめる。

大切なことは、子供の頃に我慢させること。日本以外では、家事を子供がやるのは当たり前だそうです。貧しい国では、子供が仕事をやることも当たり前なのです。戦後の日本もそうでした。

家事をやることによってお母さんの苦労がわかると、お父さんの苦労もわかります。そうすると、家族を尊敬して、家族を好きになるのです。

池間さんが、ボランティアに関して、3点だけ大切なことをおしゃってくださいました。

1.理解すること。
まず、知ることが大切です。何もできなくても、貧しさのために死んでいる子供がいるということをわかってください。

2.少しだけ、分けてほしい。
1%いや、0.1%だけでいいから、分けてあげてほしい。余ったものをあげるんじゃなくて、自分の大切なモノの一部を分けてあげること。

3.最も大切なボランティアは、自分自身が一生懸命に生きること。

私はみなさんに、寄付をして欲しいからここに来ているわけではないのです。

ただ、みなさんに一生懸命生きてもらいたいのです。どんなに貧しい環境にいる子供たちも、生きる戦いをやめない。だから、私たちも適当に生きてはいけないのではないか?私たちも懸命に生きよう。生き抜くんだ。

本当に貧しい地域にいる子供たちの夢で、最も多いのは
1.大人まで生きること
2.一回でいいから、お腹いっぱいご飯を食べてみること
3.日本人になること

の3つだそうです。

この夢を、生まれただけで叶えられる日本人は、どんだけ幸せなんでしょうか?

そして、池間先生は、最後にNPOなどのボランティアでリーダーをやる覚悟を述べてくれました。

一、1対99の法則を知る。
NPOの活動に共感・感動してくれたとしても、実際にお金を出してくれる人は、100人中1人だけ。
これは、本当にそう思います。結局、どんな辛い話を聞こうとも、99人は明日になればそのことを忘れて日常生活に戻ります。そして、自分で稼いだお金を分け与えることに躊躇します。”稼いだお金は、まるで自分一人の力で稼いだ”という錯覚ですね。

ちなみに、2002年、アメリカで個人が寄付をした総額は22兆9千億円だったそうです。これに対し、日本では2189億円でした。つまり、100倍以上違うわけです。

この差は、日本の”寄付を許容しない税制”が大きくかかわっています。そして、それが寄付をすることが当たり前でない文化を作り上げ、このような結果になっていると思います。。

やはり、寄付に対する税制を、もっと変えていく必要性がありますよね。

この辺の詳しいことは、こちらをご覧ください。
日本の寄付金がアメリカの100分の1の理由は?

二、お金を集められなければ続かない。
大切なのはお金。なぜなら、人の命を守るには、莫大なお金がかかるから。理念や理想だけでは、ボランティアはできない。それは無責任。いかに、お金を集められるかが大切。

これも、その通りだと思います。多くのボランティア団体は、キャッシュフローを考えられないため、すばらしい活動をしているにも関わらず、続かないことが多いのです。ビジネスも社会活動も、お金が回らないと続けられないのです。

そして、日本で寄付を集めるということは、ものすごく大変だということです。

三、誹謗中傷に耐える。
日本でボランティア活動を行うと、誹謗中傷の渦の中に入る。自分も家族もボロボロに言われる。だから、何を言われても気にしない。誹謗中傷は、そよ風。

・・・これは、本当に日本特有なんでしょうね。池間先生も、このNPOから1円ももらっていないのに、本人を始め、家族も誹謗中傷にあったそうです。もちろん、海外でもあるんでしょうけど、ビジネスでも慈善活動でも、うまくいった人を匿名の人が誹謗中傷するというのは、日本で多いんだと思います。

それから、実際にやったことがない人がいう理論。僕もそうでした。アジアがずっと貧しいのは、やり方に問題があるから。「魚を与えるんじゃなくて、魚の釣り方を教えてあげなきゃダメだ。」という理論。

だったら、あんたがやってみろ!ということだと思います。本当に貧しい地域では、ビジネスをやることは、かなりハードルが高い。そんなことを教えている間に、どんどん人が餓死していくわけです。まずは、最低限の生活をできるようにしてから、自立させていかないといけないそうです。そのためには、長い年月とコツコツと継続したサポートが必要なのです。

僕も安全な場所で、理想論だけを言っていたと思います。

本当の貧困の現場は、理想論はまったく通用しないのだと思います。実際、池間先生は、拳銃で撃たれたり、刺されたり、レンガで殴られたりと命がけだそうです。危険な場所に行くときは、防弾チョッキと、拳銃を持参するそうです。

四、説明責任をしっかりしろ。
誰が何にどれだけ使っているか。をしっかり報告しなさい、ということ。

上記のようなことを聞くと、ホント、NPOなどは、まだまだ日本に根付いてないと思いました。海外のNPOの優秀な経営者には、高額が報酬が払われるそうですが、日本では考えられません。そんなことを日本でしたら・・・

しかし、池間さんをはじめとする、大勢の日本人が、今、アジアを変えようと命をかけて、戦っています。アジアから、世界から貧困がなくなる日は、きっと来ると思います。

@今日もありがとうございましたm(__)m

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